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スタッフブログ

ハウスメーカー10年点検

住宅を購入すると、10年保証が付いてきます。

 

10年保証(瑕疵担保責任保証期間)

とは、建物の主要構造部分や雨漏りの防止に関する部分について、売主や施工会社、ハウスメーカーに保証が義務化されているものです。

 

建物の主要構造部分とは、基礎・柱・壁・床・屋根などの基本的な構造部分を指しております。

 

ここまでが前提です。

 

ハウスメーカーさんは、10年保証が切れる前段階で

「10年点検」を実施してくれます。

 

この10年点検、お客様(施主)側から見たら、

細かい報告書(ハウスメーカーによってですが、10~30ページくらいのA4レポートで写真付き)で現在の家の状況を確認できます。

また10年の歳月で傷んだ場所も確認できます。

昨年度お客様からいただいた報告書

 

ちなみに建物検査や報告書の作成は一般の建築屋でもできるのですが基本的には有料です。

(簡易なものは無料でしてくれますが建物検査・インスペクション

などは時間も費用も掛けないと、確かな安心にはなりません。)

一方ハウスメーカーは基本的に無料でしてくれます、リフォーム部門の営業チャンスですからね。

報告書の中には様々なメンテナンス提案とアドバイスが記載されています。そして同時にメンテナンス用の見積も提示されます。

 

10年点検が終わり、さらに10年の延長保証を申し込むかどうかは選べますが、あくまで10年点検で見つかったメンテナンスを工事した場合のみです。うまくできてます。

 

お客様(施主)も10年くらいたてば最低限のメンテナンスが必要だと思っている人は少なくありません。しかし実際にでてくる見積価格にたじろぐ人は多いようです。

一般的には新築時の価格の5~15%です。

内容的には

・火災警報器取替(連動型に変更)3~5万円

・防蟻(シロアリ)対策(5年ごと)10~20万円

・屋根外壁塗装(痛み具合で15年点検でも可)50~130万円足場共

・外壁目地打ち替え(痛み具合で15年点検でも可)20~60万円

・ベランダ防水(痛み具合で15年点検でも可)5~20万円

・給湯器取替(故障時でも可) 20~40万円

 

 

新築時の建物建築費用が2000万円だとすると、

10年メンテナンス時で、50~200万円

15年メンテナンス時で、100~300万円

何の工事をするかによっても価格は上下しますが、しなくていい工事はありません。

もちろん資金に余裕があったり、安心を買いたい場合は早めのメンテナンスが最適です。

 

我々リフォーム屋はこの時点で相談されることが多いのです。

 

・本当にこんな工事が必要なのか?

基本的には必要です、ただハウスメーカーさんは自社物件ですし評判等もありますので時期は早め早めに言います。

建築当初の使用材料や、外壁なんかは方角等にも左右されます。

 

・費用は適正か?

これは各ハウスメーカーにもよります。

一般的には町場の建築屋さんより少し割高ですが、独自の材料使用していたり、比べにくいものもあります。坪単価が高いのにメンテナンスは安いハウスメーカーもあります。

 

・保証がなくなるけど平気か?

考え方になります。費用が掛かってもワンステップで新築してもらったハウスメーカーにまかせるのは楽だし安心です。

家の工事は10年15年の定期的なもの以外にもたくさんあります。

トイレやキッチンの設備機器は故障もしますし、雨漏りや水漏れもあります。その都度業者を探すのも一つの手ですし、我々リフォーム屋に切り替えるのも一つの手です。

生涯のメンテナンスコストは大きく下げられるはずです。

 

 

前置きが長くなりましたあせる

 

今回は〇マホームで建築された方の、10年目メンテナンス工事してまいりました。

 

 

北側にはカビ苔が発生しています。

 

外壁目地

痩せて薄くなっています

目地切れです

これは10年たったのもありますが、新築当時の接着剤の接着不良も考えられます。

 

ひび割れなし

 

 

 

今回は最低限のメンテナンスにします。

・カビ苔撤去

・シロアリ

・外壁目地シーチング打ち替え(必要な場所のみ)

 

15年目の定期点検にはある程度費用掛けることにして終了です!