エコベース基礎を考える
エコキュートの工事を始めるときに、一番悩んだのが基礎工事の方法でした。
従来、給湯器の基礎にはブロックやコンクリートが使われてました。
昔は給湯器と言ったら、ガスか灯油の給湯器で、その後に電気温水器ができて、さらに進化してエコキュートになりました。
ガスや灯油の給湯器の場合は重量が軽いため、それほど基礎について考える必要はありませんでした。
しかし電気温水器やエコキュートは容量によっては500kgを超えるものもあるので、基礎は重要です。万一の倒壊などにも注意が必要です。
基礎として考えられるものは、
②エコベース
他にも少しだけ種類ありますが、あまり参考になりませんので・・・
(すごく高かったり、あまり流通してなかったりで)
③は時々施工してるお宅を拝見する事もあるのですが、建築屋としては採用できません。
ブロックを積んでるだけなので、アンカーも効いていませんし、大きな地震がきたら倒壊します。
元々、私は建築屋さんなので、①のコンクリート基礎を採用していました。
もちろん基礎との締結もしていたんですが、ある問題があったため、エコベースに切り替えました。
それは・・・・養生期間です!
リフォームで工事をするので、お客様は当然、毎日お風呂に入ります。
しかし①のコンクリート基礎ではコンクリートを施工してから、
少なくとも4日、寒い時期は1~2週間程度、養生期間を設けないとコンクリート全体が硬化しません。
壁付けの給湯器で、地面に基礎を設置できれば、コンクリート基礎だけ先行で施工できるのですが、床置きの給湯器で、同じ場所にエコキュートを設置する場合は、
その期間、お湯が使えなくなります。(当然お風呂にも入れません)
そんな問題を一気に解決できるのがエコベースでした!
費用は一般的なコンクリート基礎より少し割高になりましたが、そこはなんとか企業努力って事で吸収して。
実際施工してみても、メリットが多く。不安も少ない商品でした。
(我が家にも採用しています)
どんな商品や工事にも、長所や短所はありますし、施工技術はもちろん、品質確保を確実に行わないと、本来の性能を発揮しませんが、現状では安全性とお客様のメリットで採用しております。
建築技術や商品も日進月歩の世界ですから、いつ新しい基礎を採用するかもしれませんが、安心して施工できる基礎です。